30トン積有蓋車
8000〜8011
8500〜8532
8750〜8792
8950〜8965 (104輌)
8540〜8594
荷役作業の時間短縮・省力化のためロールボックスパレット(車輪付きの籠)専用荷物車スニ40形が開発されたが、更に小口混載貨物の積載を可能にした荷貨共用車として、昭和45〜50(1970〜75)年に新製、あるいはワキ10000形から改造された。
車体は、側総開き構造で、本形式専用のC型ロールボックスパレットが24台搭載できる。外観・室内装はスニ40形とほぼ同じで、4箇のガーランド形ベンチレータと天井室内灯を8箇持つ。ただし、車体長は920mm短い。さらに、ロールボックスパレット移動防止のガイドバー等は、混載貨物などの積載に備え、取外して車内妻板に掛けておくことができるようになっている。塗色は、屋根・妻板が青15号、側引戸が銀色である。
台枠は側構がないため、台枠中梁を魚腹形とした。
台車はTR203で、ブレーキ装置はスニ40形と同じ応荷重装置付き空気ブレーキ(CL型)である。最高速度は、貨物列車では一般的な85km/hであるが、荷物列車では、荷重を17トン(ロールボックスパレット搭載時の上限)に制限することにより95km/hが許されていた。
新製車・改造車の区別、及び暖房引通しの種類違いで番台区分されている。
| 新製車 | 蒸気式 | 8000〜8011 | (12輌) |
|---|---|---|---|
| 蒸気・電気併用式 | 8500〜8532 | (33輌) | |
| 改造車 | 蒸気式 | 8750〜8792 | (43輌) |
| 蒸気・電気併用式 | 8950〜8965 | (16輌) |
ワキ10000形からの改造車は、ベンチレータ・室内灯・ロールボックスパレット用荷役設備を装着し、屋根・妻板の塗色を変更、さらに、ブレーキを変更(CLE→CL)すると共に、放送・照明・暖房の引通しを設置することにより、新製車との相違点は、連結器のみとなっている。
昭和55(1980)年から、荷物列車の電暖化のため、蒸気式のみの全車輌に電暖引通しが追加され、改造後は新製車・改造車の区別なく8540〜8594に改番された。
| 蒸気・電気併用式 | 8540〜8594 | (55輌) | 蒸気式より改造 |
昭和56(1981)年から、ほとんどの車輌で台車をコキフ50000形コンテナ緩急車の乗り心地改善のために供出し、代わりに残った台車の枕ばねを軟らかくしたTR223Bを履いた。
荷貨共用車として開発・製造されたが、結果として貨車列車に使われることなく、昭和61(1986)年10月の荷物列車全廃により、同年度中に全車廃車され形式消滅となった。

【輌数表】 ワキ8000形 D:筒井俊之 (横軸は西暦年、縦軸は輌数で対数的表示)

【写真1】 ワキ8000形8006 P:筒井俊之所蔵
昭和45(1970)年9月、日立製の新製時の姿である。
蒸気暖房引通し管、放送・照明等の引通し線が見える。
【形式図1】 ワキ8000形新製車 S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】

【写真2】 ワキ8000形8773 昭和49(1974)年 京都 P:筒井俊之
ワキ10000形から昭和46(1971)年度、新小岩工場で改造された車輌である。
新製車との違いは、連結器のみで、その特徴部分がチラリと覗いて見える。
電暖引通し追加前の姿である。
【形式図2】 ワキ8000形改造車 S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】
【諸元】 ワキ8000形
| 新製車 | ワキ10000形改造車 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 自重 | 21.7〜22.3トン | 22.2〜22.8トン | |||
| BC距 | 10850mm | ||||
| 車軸 | 12t中コロ軸 | ||||
| 走り装置 | TR203 or TR223B | ||||
| 制動装置 基礎 | CL | ||||
| 制動装置 補助 | 側両 | ||||
| 緩衝装置 | ゴムRD | ||||
| 連結器 | 柴田式上作用 | 空気管なし密着式上作用 | |||
【ロット表】 ワキ8000形
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2004/09/05:新作
2004/09/13:記述修正(最高速度は、貨物列車では一般的な85km/hであるが、荷物列車では、荷重を17トン(ロールボックスパレット搭載時の上限)に制限することにより95km/hが許されていた。 ← 最高速度は、荷物列車では95km/hであるが、貨物列車に連結すると電磁弁が無い(CLE型でない)ため85km/hとなる。)