15トン積有蓋車
23000〜31804
32000〜33599
35000〜40534 (15305輌) :欠番635輌あり
景気低迷により「ワム」21000形から「ワ」22000形に移行していた有蓋車の製造であるが、景気が回復してくると再び「ワム」が製造されるようになる。本来ならワム21000形が大量に製造されていたかもしれないが、ワ22000形で行なわれた設計変更内容をワム21000形に盛り込んだワム23000形が量産された。
ワム23000形は、昭和13〜16(1938〜41)年、及び、21〜29(1946〜54)年に製造された戦前から戦後復興期の代表的鋼製有蓋車である。なお、製造中断期間は、戦時設計として木製上廻りを持つワム50000形が造られていた。割当てまで実施したが、戦争の激化により製造されなかった番号が多くあり、欠番が目立つ。
車体は、ワ22000形タイプ2/3を大きくしたもので、下図にて比較いただきたい。
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「ワム」の中に「ワ」が組み込まれていると遠目にもすぐに判った。 【外観図1】 ワ22000形タイプ2 D:奥井淳司 【奥井さんから労作のCADデータを提供して頂きました】 |
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このように比較してみると「ワム」と「ワ」の差がかなり大きいことが判る。 【外観図2】 ワム23000形タイプ1 D:奥井淳司 【奥井さんから労作のCADデータを提供して頂きました】 |
ほとんどの車輌は、昭和43(1968)年までに2段リンク化によりワム90000形に編入され、残った僅かな車輌も、昭和57(1982)年には廃車され形式消滅となった。

【輌数表】 ワム23000形 D:筒井俊之 (横軸は西暦年、縦軸は輌数で対数的表示)
新製車のグループである。

【写真1】 ワム23000形24200 P:筒井俊之所蔵
戦前(昭和14(1939)年3月)大宮工場製の車輌。
初期の車輌は、引戸にリブが無い。

【写真2】 ワム23000形39930 P:筒井俊之所蔵
戦後(昭和27(1952)年6月)日車支店製の車輌。
この車輌は、側板の側柱への取付けにリベットが用いられている。
【諸元1】 ワム23000形タイプ1
| 自重 | 9.5〜10.0トン |
| 軸距 | 3900mm |
| 車軸 | 12t長軸 |
| 走り装置 | 1段リンク |
| 制動装置 | KC・側片 |
| 緩衝装置 | 丙種 |
| 連結器 | 柴田式上作用 |
【形式図1】 ワム23000形タイプ1 S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】
改造車のグループ。
台枠骨格の素材としてトキ900形の中梁を流用したため、新製車と寸法が若干異なる。また、ブレーキシリンダも流用したため、形式が異なる。なお車軸は種車の短軸を捨て、長軸としている。

【写真3】 ワム23000形32553 P:筒井俊之所蔵
昭和26(1951)年3月、日車改造の車輌。
【諸元2】 ワム23000形タイプ2
| 自重 | 9.5〜10.0トン |
| 軸距 | 3900mm |
| 車軸 | 12t長軸 |
| 走り装置 | 1段リンク |
| 制動装置 | KD・側片 |
| 緩衝装置 | 丙種 |
| 連結器 | 柴田式上作用 |
【形式図2】 ワム23000形タイプ2 S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】
2003/08/14:新作
2003/09/07:解説を更新