ワム23000形

15トン積有蓋車

23000〜31804

32000〜33599

35000〜40534 (15305輌) :欠番635輌あり

更新2003/09/07

 景気低迷により「ワム」21000形から「」22000形に移行していた有蓋車の製造であるが、景気が回復してくると再び「ワム」が製造されるようになる。本来ならワム21000が大量に製造されていたかもしれないが、ワ22000で行なわれた設計変更内容をワム21000形に盛り込んだワム23000形が量産された。

 ワム23000形は、昭和13〜16(1938〜41)年、及び、21〜29(1946〜54)年に製造された戦前から戦後復興期の代表的鋼製有蓋車である。なお、製造中断期間は、戦時設計として木製上廻りを持つワム50000が造られていた。割当てまで実施したが、戦争の激化により製造されなかった番号が多くあり、欠番が目立つ。
 車体は、ワ22000形タイプ2/3を大きくしたもので、下図にて比較いただきたい。
ワ22000形タイプ2

「ワム」の中に「ワ」が組み込まれていると遠目にもすぐに判った。





【外観図1】 ワ22000形タイプ2 D:奥井淳司 
  【奥井さんから労作のCADデータを提供して頂きました】
ワム23000タイプ1
このように比較してみると「ワム」と「ワ」の差がかなり大きいことが判る。






【外観図2】 ワム23000形タイプ1 D:奥井淳司 
  【奥井さんから労作のCADデータを提供して頂きました】
 ミクロには、種々の変形車・試作車など存在していたため、多くのタイプ分けができるが、マクロには、台枠の違いにより2タイプに大別できる。

 ほとんどの車輌は、昭和43(1968)年までに2段リンク化によりワム90000形に編入され、残った僅かな車輌も、昭和57(1982)年には廃車され形式消滅となった。

ワム23000形輌数表

【輌数表】 ワム23000形 D:筒井俊之 (横軸は西暦年、縦軸は輌数で対数的表示)


タイプ1: 新製車

 新製車のグループである。

ワム24200

【写真1】 ワム23000形24200  P:筒井俊之所蔵

 戦前(昭和14(1939)年3月)大宮工場製の車輌。
 初期の車輌は、引戸にリブが無い。


ワム39930

【写真2】 ワム23000形39930  P:筒井俊之所蔵

 戦後(昭和27(1952)年6月)日車支店製の車輌。
 この車輌は、側板の側柱への取付けにリベットが用いられている。


【諸元1】 ワム23000形タイプ1

自重9.5〜10.0トン
軸距3900mm
車軸12t長軸
走り装置1段リンク
制動装置KC・側片
緩衝装置丙種
連結器柴田式上作用

【形式図1】 ワム23000形タイプ1  S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】


タイプ2: トキ900形改造車

 改造車のグループ。
 台枠骨格の素材としてトキ900形の中梁を流用したため、新製車と寸法が若干異なる。また、ブレーキシリンダも流用したため、形式が異なる。なお車軸は種車の短軸を捨て、長軸としている。

ワム32553

【写真3】 ワム23000形32553  P:筒井俊之所蔵

 昭和26(1951)年3月、日車改造の車輌。


【諸元2】 ワム23000形タイプ2

自重9.5〜10.0トン
軸距3900mm
車軸12t長軸
走り装置1段リンク
制動装置KD・側片
緩衝装置丙種
連結器柴田式上作用

【形式図2】 ワム23000形タイプ2 S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】



【ロット表】 ワム23000形

「ワム」へ戻る


2003/08/14:新作
2003/09/07:解説を更新